2006年12月11日

硫黄島からの手紙

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「硫黄島」 二万余名の英霊達の生きた場所→61年の時を超えて届く兵士達の想い
評価☆☆☆☆ 
かつて太平洋戦争(大東亜戦争)末期、制海空権の全くない絶海の孤島で圧倒的軍事力で上陸作戦を展開する米軍相手に「本土に暮らす家族や子供達が少しでも安心して生活できるなら、我々がこの島を守る一日には意味がある。」 その想いだけでわずか5日で陥落すると思われていた戦闘を36日間も戦い抜いた兵士達がいた。その戦場の名は「硫黄島。」太平洋戦争最大の激戦の地である。この作品はそこに生きた兵士達の生き様と想いを現代に伝えてくれるものである。
 正直、見終わった後、こうしてレビューを書いてはいるが…言葉がでない。「映画としてどうだったか?」そんなウンチクは通用しなというか、必要がない。そんな思いになる。とても重たい気分だ。 描かれているのは御国の為に戦った英雄の姿ではなく、ただ戦争の悲惨さ、壮絶さだ。日本側からの視点で描かれる物語の中にあえて静かに息を引き取る米兵の母からの手紙のシーンを組み込むことで、戦争という人と人の殺し合いの無意味さを感じさせる。また、「家族を守る為に死地へとやってきたが、帰りを待つ家族の元へ生きて帰りたい」と思う矛盾。それは指揮官であろうと、一兵卒であろうと同じ思いであったこと。西郷が涙を流すシーンには胸が痛んだ…。栗林中将が「2度あることは3度ある」と暗に西郷に「お前は生きて帰れ」と郷の中に残したのも、戦場の指揮官としての立場ではなく自分と同じ思いであった西郷にたいする人間としての優しさだったのだろう。「硫黄島」  栗林中将を始めとする2万余名の英霊達が最後を生きた場所。 その場所で書き綴られた何百という手紙に込められた思いの全てを受け止めることはボクにはできないが、「硫黄島からの手紙」は61年後に生きるボクの胸に確かに何かを届けてくれた…。 


posted by 豪 at 21:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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