評価☆☆☆☆☆
正直、細かなとこは幾つか気になる点はあったという前提で。悲惨な戦闘シーンはスティーブンスピルバーグの「プライベートライアン」 生還者が現代から過去を回想していく時間軸、不沈艦と謳われた船が沈み、物語が完結する展開はジェームスキャメロンの「タイタニック」に酷似している。と、突っ込んではいけないw
映画として出来は今一つ。 でもメッセージとしては極上のものがあった。劇中はあえてだと思いますが反戦的、好戦的どちらかに誘導するセリフは一切出てこない。戦争映画というよりヒューマンドラマ。
あの時代を生きた青年達の日常や心情が丁寧に描かれていて、自分をそこに重ね合わせていくことはさほど、難しくない。
もし、自分やその家族、友人、愛する人だったら…。想像するだけで胸が痛い。愛する我が子を戦場に送り出す母親の気持ちってどんなだったろう?祖国の為に、死ぬとわかっていながら出撃していく兵士達はどんな気持ちだったろう?
生きる時代背景が違うってだけで「生と死」に対する覚悟が全く違う。あの時代を生きた青年達の心情がかなりリアルに伝わってくる。とにかく泣いた。
過去からのメッセージが2005年の海へ祈りとして届くラストシーンまで生きることの意味を問う画面が涙で霞っぱなしである。
ラスト、漁師見習いの少年の行動がこの映画のテーマを見事に体現していると感じた。
それはボクたち、戦争を知らない世代に「語り継いで行くこと。」のように思えた。
大和の運命が悲劇だったことは疑う余地はない。
「敗れ目覚める。それ以外に日本が救われる道はない。俺達は日本が新しく生まれ変わる為に、その魁として散る。」この一言だけが大和の悲しい運命の救いになっていると感じた。
昭和20年4月7日。彼等はどんな思いで闘ったのだろう…?60年前のあの日、あの瞬間、若者達が信じ、夢見て散っていった未来に今、ボク達は生きている。
安心してください。頑張ってます。そう彼等に胸を張って言える生き方をしているか?
そんなことを考えさせられる映画だった。

